トヨザキ社長の駄々な日々

2009年の面白かった海外小説

Twitterに「#yontomo09」というハッシュタグを立てて、そこで「2009年に出た面白海外小説」の投票を募ったところ、こんな結果になりました。 円城塔さん曰く「すごくきれいなベストテン」、若島正さん曰く「とても普通とは言い難い異常なベストテン」(笑)…

9月23日(水)『1Q84』ネタバラシ問題顛末の巻

旧聞に属しますが、この6月、筑波大学大学院教授の黒古一夫氏が北海道新聞に発表した『1Q84』書評に関し、わたしは氏のブログで「ネタバラシにすぎるのではないか」と疑義を呈しました。http://blog.goo.ne.jp/kuroko503/e/a2228c915ae2edd4e8e51c800c6…

9月21日(月)つぶやくの巻

ツイッターをはじめた。と、ツイッターのようにつぶやいてみる。

5月21日(木)死んでもマスクはつけませんの巻

いよいよトンフル(豚インフルエンザ)が関東にもやってきたヤァヤァヤァ!というわけで、マスク着用を義務化する会社も出てきた模様。や、わたしにはこの問題に関する真面目な意見は何もありません。着けたい人は着けてください。それだけ。でも、オデはつ…

5月17日(日)岸本清子はすごいの巻

と、金沢21世紀美術館というところでこんな面白い体験もしたわけですが、この日「愛についての100の物語」という開館5周年記念展が開催されていたわけで、その中でわたしを魅了してやまなかったのが岸本清子(きしもと・さやこ 1939〜1988)だったんであり…

5月10日(日)【業務連絡】ファックスは直ったけれどの巻

仕事関係の皆さん、ご迷惑をおかけしましたが、ファックスが元通り使えるようになりました。まことに申し訳ありませんでした。が、しかし。トヨザキは明日(11日)から4日ほど姿をくらまします。パソコンを持って行くつもりはありません。なので、「校正を…

5月8日(金)【業務連絡】仕事関係の方への巻

すみません。うちのファックスだか、電話回線だかのせいで(てか、ファックスは新品なんですが)、ファックスの受信ができなくなっております。 「送ったのに返ってこない」という方、携帯のメールのほうにご連絡ください。 ご迷惑をおかけして、本当に申し…

一箱古本市(番頭編)

トヨザキ社長が既に日記に書いていますが、古本市での出来事をちょっとだけ補足的に。結構な雨女のトヨザキ社長ですが、古本市当日はとてもいい天気。 はじめのうちは「いらっしゃいませー」「どうぞ見ていってください」という感じで売っていたのですが、そ…

5月4日(月)一箱古本市でいっぱい売ったの巻

書評講座の仲間であるI井さん、S藤さん、F井くんと4人で不忍ブックストリートの一箱古本市に参戦。ご来店くださり、かつ購入してくださった皆さん、本当にありがとうございます。おかげさまで売上額第3位になりました。第1位のお店との差がたった数百…

5月3日(日)一箱古本市の準備の巻

わたしが明日の一箱古本市に出すのは「本屋で欲しくて買ったら、後から献本していただいたためダブってしまった本」ばかりなので、読んでつまらない本は一冊たりともありません。しかも、新品! これはお買い得というべきでありましょう。「ガター&スタンプ…

5月2日(土)ご冥福を祈る?の巻

忌野清志郎さんが亡くなったことに、ちょっとびっくりするくらい、泣いてしまっている自分がいる。どーしたんだい、ヘヘイ、ベイベェオデ、大学生の時、ずいぶん歌ったなあ。オデ、清志郎さんに、ある一時期、かなり支えてもらってたなあ。 ミクシィの日記で…

4月29日(水)GW?それが何か?の巻

数えてみたら、諸事情があって5月10日までに13本の締切を片づけなければならないことが判明して笑っている。まあ、毎日1本ずつ着実にこなしていけばいいというだけの本数なのだけれど、webちくま用の『カラマーゾフの兄弟』の他にも5冊は新刊を読まなけれ…

4月22日(水)新連載決定の巻

昨日、筑摩書房のI島さんと何度目かの打ち合わせ。5月22日から月一回更新予定(は未定)で「まるでダメ男(「お」と読みます)じゃん! トホホでつなげる、だいたい百年文学ガイド」という連載を、webちくまで始めることになりましたの。わたしがちっちゃ…

4月18日(土)ハイタッチで名刺交換の巻

電子機器類で久しぶりに心昂ぶった逸品が、知人の橋本大也さんのブログで知った「Poken(ポーケン)」なんですの。 ttp://www.ringolab.com/note/daiya/2009/04/poken.html早速、Amazonでポチッとな、してしまった次第。http://poken.jp/ja/タッチするだけで…

4月7日(火)2009年本屋大賞決定の巻

大賞受賞作品は湊かなえの『告白』(双葉社)。2位:和田竜『のぼうの城』3位:柳広司『ジョーカー・ゲーム』4位:池上永一『テンペスト』5位:百田尚樹『ボックス!』6位:貴志祐介『新世界より』7位:飯嶋和一『出星前夜』8位:天童荒太『悼む人』…

4月4日(土)原稿料引き下げの巻

平成大不況は、一介のライターの身にも、もちろん無関係ではないんであります。 3月に入って、「TV.Bros.」を出している東京ニュース通信社と、「FIGARO・jp」を出している阪急コミュニケーションズから、原稿料引き下げの通告を受けたわけで。いや、苦しい…

3月22日(日)まだ新しくなれるかもしれないの巻

「Tarzan」の女性版として出ている「Jane」(マガジンハウス)の4月14日発売号から、毎回一スポーツを取り上げる1500字程度のコラムの連載を始めることになって、今日その原稿を書き上げたんですが、これまでにやったことのないスタイルを模索したら、これ…

3月17日(火)おとなげないけど、いた仕方もないの巻

光文社のPR誌「本が好き!」で連載している「ガター&スタンプ屋ですが、なにか?」の11回目の原稿を送る。今回のテーマはAmazonのカスタマー・レビューだ。おとなげないことに、ある一人のベスト100レビュアーの書いた悪意だだ漏れ感想文を取り上げて、その…

3月1日(日)おしゃべりクソ野郎月間が終わったの巻

2月6日の『勝てる読書』販促イベントを皮切りに、11日には札幌はくすみ書房で作家・朝倉かすみさんと対談、26日には新宿ジュンク堂で仏文学者にして翻訳家・野崎歓さんをお招きしての「読んでいいとも! ガイブンの輪」(通称・ヨントモ)、28日には東京堂…

2月6日(金)おしゃべりクソ野郎月間の始まりの巻

『勝てる読書』を100冊も仕入れてくださった東京堂書店でサイン本を作った後、新宿ジュンク堂でのトークイベントへ。河出書房新社から出ている「14歳の世渡り」シリーズのイベントの一環で、著者が先生になって授業をするという“プレイ”形式のイベントなので…

1月20日(火)本屋大賞候補作出揃うの巻

というわけで、2009年ノミネート作品(大賞決定は4/6)が発表されました。http://hontai.jp/ 『悼む人』 天童荒太/文藝春秋(C)『告白』 湊かなえ/双葉社(B)『出星前夜』 飯嶋和一/小学館(A)『ジョーカー・ゲーム』 柳広司/角川書店(未読)『新…

1月15日(木)直木賞って愉快だなの巻

というわけで、第140回芥川賞・直木賞の結果が発表されました。芥川賞は津村記久子さんの「ポトスライムの舟」。直木賞は山本兼一さんの『利休にたずねよ』と天童荒太さんの『悼む人』。 芥川賞の結果は、全候補作を読んだ方ならご理解いただけるはずですが…

1月3日(土)今年のささやかな目標の巻

12月31日に名古屋の実家に帰省し、必要最小限の親孝行をして1月2日に帰京。 1月1日に書いた『黒百合』考に対しては、早速、日下三蔵さんからメールをいただき、何度か有意義な意見交換をすることができて、新年早々、面白い「交通」ができたなあと感謝し…

1月1日(木)懸案の『黒百合』問題について語るの巻

昨年12月13日に約束していた、「TV Bros.」で書いた多島斗志之氏の『黒百合』評がミステリー・プロパーの皆さんの不興を買った問題の自己検証に、ようやく着手しようと思うんですの。年末にインフルエンザに罹患したりしたものですから、かなり間があいてし…

12月21日(日)純文学はっ!?の巻

「本の雑誌」2009年1月号の、椎名誠による「今月のお話」の内容が業界にちょっとした衝撃を与えているようです。《二○○八年になって『本の雑誌』の経営が急に悪化し、このままでは「休刊」に追い込まれるかもしれない》連載陣の一人である身にとってはもち…

12月15日(月)ザコは黙ってろ2の巻

「ザコ」というのは、ネットの匿名ブログで責任を持たない発言を吐きちらかしている人、およびミクシィ日記でハンドルネーム(ゆえに、わたしにとっては匿名でしかない)で誰かの尻馬に乗った発言を発している(そのこと自体を悪しきことだとは、まったく思…

12月13日(土)ザコは黙ってろの巻

今日は今年最後の書評講座で、ゲストは杉江松恋さん。具体的かつ実践的な、わたしが普段受講生には言えないようなアドバイスがたくさんいただけて、わたし自身が「!」と気づかされたことがも多々あり、本当に有意義な時間だった。というのも、わたしは「本…

12月11日(木)ゲラが嫌いの巻

書き仕事の合間に、単行本のまえがきとゲラのチェック終了。「文藝」で3年間連載した「見上げてみれば…」が、1月20日に『勝てる読書』というタイトルで刊行してもらえるんだけど、わたしはゲラを読むのが嫌いなのである。こんな仕事をしていると、小説がゲ…

社長こぼれ話

グリム童話で物語のおもしろさに目覚めて以来、小説LOVEなトヨザキ社長。 小さいころ、本を読むときにある癖があった。 頁の角っこをちぎっては口に入れくちゃくちゃと噛み、それを吐き出し、また次の頁へ。カミカミ、ペッ、カミカミ、ペッを繰り返して…

12月9日(火)馬柱が惜しいの巻

松竹新喜劇の持ちネタを上演した藤山直美の芝居は大変面白かった。やっぱり偉大ですよ、松竹新喜劇は、寛美は、松竹新喜劇をずっと支えてるベテラン役者の皆さんは。車夫姿のナオミが猿の真似をする場面に爆笑。この記憶だけで、あと1年つらいことにも耐え…