ラリー書評ねにもつ2人

『ジョシゴト図書館』の告知第二弾

北村 『ジョシゴト図書館』の告知第二弾、「新・ねにもつ2人」番外編をお送りします。今回、これまでにこのページに掲載したものと書評講座で書いたもの、プラス、2つの作品についての対談を収録しました。電書と言えば、千湖ちゃん、iPhone4買ったよねー…

電書フリマ参加します。

石井と北村で7月17日の電書フリマに参加します。 イベントにいらっしゃる方、よろしければご覧ください。 詳細は→ http://densho.in/ をどうぞ。タイトルは『ジョシゴト図書館』。 目次は以下になります。<目次> ・ねにもつ2人(1)by北村浩子×石井千湖 …

VOL.2『リリアン』

リリアン (新潮クレスト・ブックス)作者: エイミーブルーム,Amy Bloom,小竹由美子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (4件) を見る北村 「新・ねにもつ2人」第二回は新潮クレストブック…

VOL.1『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』

石井 いやー、10か月も更新できませんでした。すみません。間があきすぎてしまったので、いったん仕切りなおして、これからは、同じ本について話していけたらいいなあと思います。というわけで「新・ねにもつ2人」(笑)。第1回は、辻村深月『ゼロ、ハチ…

読書の記録

石井千湖さまいやー、今年も早かった! と毎年言いますが、ほんとに今年はいつもの年より確実に早かったです。とにかく日々寝て起きてを繰り返した感じ。充実してたってことだよなあと思っている年の瀬です。千湖ちゃんにとっても濃密な1年だったのではない…

2009年の手帳と読書メモは?

北村浩子さま ああああああ〜。なんと前回の更新から3か月以上経って、もうすぐ今年も終わりです……。私がだらだらしている間に、北村さんは日本語教育能力検定試験に合格。働きながら資格をとるなんて本当にすごい。おめでとうございます!! 遅ればせながら…

番外編・日本語教師養成講座日記その3

石井千湖さまああ、またまた前回の日記から1か月も経ってしまった!ごめんなさい。書きたいことがどんどん貯まり、その分書けないストレスも溜まり……9月になって少し余裕が出てきたのでこれからまた書いていきたいと思います。 学校もいよいよ佳境、昨日は…

ぐっとくる助詞

ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)作者: ブルボン小林出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/09メディア: 新書購入: 10人 クリック: 99回この商品を含むブログ (124件) を見る北村浩子さま 汗と一緒に乏しい脳みそが流出しているみたいで、思考能力が著…

番外編・日本語教師養成講座日記その2

石井千湖さま 意地悪クイズ(笑)の回答、ありがとうございます!私も夏はほんとに苦手。断然冬の方が好きです。 『ちゃんと話すための敬語の本』、日本語を教えようという人間には必読!のタイトルですね。『切羽へ』もまだ読んでいないんですが、「標準語…

おいでになると?

北村浩子さま 毎日暑いですねえ。北村さん、夏は好きですか? 私は大嫌いなので、なるべく動かず、砂浜に打ち上げられたクラゲみたいにべっちゃりしています。 日本語教師養成講座の話、面白いです。“媒介語を一切使わず日本語だけで教える直接法”というとこ…

番外編・日本語教師養成講座日記その1

石井千湖さま うあー、すみません!気づけば1ヶ月以上も空いてしまった。これじゃ「ラリー」になってないね。ごめんなさい。 なんだかんだと言い訳する代わりに、これから数回、「日本語教師養成講座日記」と題してちょっと書いてみたいと思います。今年4…

わたしの人形は良い人形?

変愛小説集作者: 岸本佐知子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/05/07メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 135回この商品を含むブログ (102件) を見る北村浩子さま どれにしようかなあとぐずぐず迷っている間に、「子どもは本じゃ育たない」や「トヨザキ…

牛を感じる

変愛小説集作者: 岸本佐知子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/05/07メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 135回この商品を含むブログ (102件) を見る石井千湖さま アンソロジー、という言葉の意味を私、恥ずかしながらつい最近まで知りませんでした。 書…

正気の破れ目

淑やかな悪夢 (創元推理文庫)作者: シンシア・アスキス他,倉阪鬼一郎,南條竹則,西崎憲出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/08/30メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (25件) を見る北村浩子さま なんでしょうねえ、あの生き物。…

直視できない

石井千湖さま >結婚小説はハッピーエンドになりにくいのでしょうか。映画はむちゃくちゃ多いのにねえ。主人公が結婚してちゃんちゃん、って終わる小説ってあるんでしょうか。もちろんあるんでしょうが、全く思い浮かびません。美人キャリアウーマンと冴えな…

贅沢よりも幸福?

私的生活作者: 田辺聖子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/07/18メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (42件) を見る北村浩子さま いま、自らの不明を恥じています。読んだことなかったんですよ、朝倉かすみさんの本。デビュー…

紅白はまだか

肝、焼ける作者: 朝倉かすみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/11メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (42件) を見る ああー、こんなに間が空いてしまった。すみません! 今月からちょっと新しいことを始めようと思っていまして、その準…

イヴァンの四月馬鹿

北村浩子さま子どももいないのに、授乳クッションを持っています。読書用に。肘と脚の間にクッションがあると、本を持っていても楽なんですよね。本はベッドでも居間でも風呂でも読みます。トイレだけはなんとなくイヤなので持ち込みません。喫茶店で読むの…

変奏曲とフーガ 異端調

ダンシング・ヴァニティ作者: 筒井康隆出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 121回この商品を含むブログ (99件) を見るキトクロ キトクロ キノクトロキクラト キクラト キノクラトキノ キノ キトロ キノキトロカラト…

懐かしの90年代

この部屋に友だちはいますか? (河出文庫―文芸コレクション)作者: 三浦俊彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1999/11メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る北村浩子さま 前回からまたまた日にちがあいてしまいました…

『ジョン・レノン対火星人』

ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫)作者: 高橋源一郎,内田樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/04/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 108回この商品を含むブログ (78件) を見る タイトルだけ見ておれはこの本を買った。ちらりともめくらずに本屋…

文庫解説が好き。(2)

北村浩子さま続きです。(1)で取り上げた文庫解説だけを集めた本を読むと、作品と解説者の組み合わせって大事だなあと思います。雑誌や新聞の書評と違い、解説は作品とセットで読まれる。だから、 解説は、著者を勇気づけて気持ちよくさせ、なおかつ読者を…

文庫解説が好き。(1)

北村浩子さまタイトル「ウンチな2人」でも良かったかも。私も体育の成績はずーーーっと2でしたから。北村さんオススメの『ココ・マッカリーナの机』、未読だったので早速買いました。出てくる人たちがみんな魅力的ですよねえ。解説にもあるように〈会ったこ…

がんばる女子をそっと応援する本

石井千湖さま「人生はいまいましいわなです」 というセリフに、10代の千湖ちゃんは“ぐりぐり”と線を引いていたのですね。わなだよなー、確かに(笑)。私も、哲学的な匂いのする言葉を本の中に探しては日記(!)に書きつけていた暗い時代があったなあ……そ…

あの日に帰りたくない

北村浩子さま「絶対に泣けないけど感動する本」ありがとうございます! 「山月記」、私の教科書には載ってなかったんですが、高校の先生に薦められて北村さんと同じ新潮文庫を買いました。知らない漢字がいっぱい出てくるのに内容がぐぐっと入ってくる、悲し…

涙は感動の証拠?

石井千湖さま 「新潮」2月号、ありがとうございます。「かもめの日」、早速読み始めました。まだ半分くらいなんですが、いやー、ラジオのフリーアナウンサーの仕事内容がこんなに詳しく、細かく書かれているなんて! 驚きました。 そもそもアナウンサーと言…

愛すべきダメ男

北村浩子さまこんばんは、石井です。すっかり日にちがあいてしまいましたね。この10日ほど、ダメ男についてあれこれ考えながら本棚を眺めていました。日本の小説だと太宰治の諸作品、三島由紀夫『春の雪』(新潮文庫)、町田康の諸作品、中島京子『FUTON』(…

候補、ダメ男の宝庫?

石井千湖さまダメ男!まだ2往復目なのに、もったいないくらいいいネタですねー(笑)。ぱっと思い浮かんだところでは、武者小路実篤『お目出たき人』の<自分>、『友情』の野島、谷崎潤一郎『痴人の愛』の譲治、森鴎外『舞姫』の豊太郎……ベタすぎ!てか昔…

第138回芥川賞&直木賞

北村浩子さまこんばんは、石井です。とりあえず、初回分を書いてひと安心。と思ったら、返事速っ。ありがとうございます。このラリー書評。私も今後どう転がっていくのか楽しみです。なるべく愚痴を書かないようにがんばります。気を抜くとダダもれるので。…

生まれて初めてラジオで紹介した本

石井千湖さまこんにちはorこんばんは。北村です。 ラリー書評という名の公開交換日記、これから自分がどんなことを書くのか、千湖ちゃんがどんなことを書いてくれるのかわくわくしながら今、初めての返事を書いています。お酒ねー。私は、酔っ払うってこと…