『私たちは繁殖している』

私たちは繁殖しているイエロー (角川文庫)

私たちは繁殖しているイエロー (角川文庫)

内田春菊による、説明不要の妊娠出産育児エッセイマンガの金字塔。はじめてこのタイトルを聞いたとき、インパクトあったなー。

子供の父親がそれぞれ違うとかいうところがクローズアップされやすいけど、何度妊娠してもそのたびにいろいろと悩んだりする春菊さんは、一般女性と(当然ながら)変わらない。

妊娠してもおしゃれやセックスをあきらめたりなんかしない姿勢(やるかやらないかは別として、そういう気持ちは大切だ!)や、いい意味で大雑把で神経質になりすぎない取り組み方は、はじめての妊娠で戸惑うことの多かった私を楽な気持ちにさせてくれました。腹帯とかしなくていいんだーとか←結果的にしたほうが身体的にラクだったので着用したけど。

また、子どもたちのささいな言動とかクセとかがなんともかわいい。観察力の優れた彼女ならではの描写。私自身はこんなレビューは書いてるくせに、育児日記をつけていなくて後悔しているところ。ああ、いつのまにか耳毛がなくなってる!とか、そういう成長の瑣末な記録を残しておけばよかったなー(今からでも遅くはないんだが、つい忘れてしまう)。

長年人気を保ち続けているだけあって、読んで間違いなしの鉄板。

まだ執筆は続いてますが、読んだのはイエローピンクブルーレッドの文庫版4冊。他にもいっぱい出てます。