2月4日(月)晴れ

あだまがいだい。ぎぼぢわるい。が、仕事は待ってくれないのであった。
I誌とF誌の原稿をなんとか書き上げ送稿。
『百年の誤読 海外篇』のゲラの20年間分をチェック。
♯ボフミル・フラバル『あまりにも騒がしい孤独』(松籟社)読了。
35年間、水圧プレスで故紙を固めてきた〈僕〉の不条理なあまりSFとしか思えないような人生を、自由な連想から生まれる時に美しく時にグロテスクな象徴的表現で描いてユニークな読み心地をもたらす小説。社会からいびり出されてしまった者や、金持ちや権力者によって蕩尽されてしまう者、効率最優先主義によって人間らしさを奪われる者の姿を描きながら、そんな不条理的な世界に向かって笑いという武器で立ち向かう。
チェコではミラン・クンデラと並ぶ作家だそうだが、わたしはこの作品で初めて知りました。紹介してくれた版元と訳者に感謝。

あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2)

あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2)