『母親に向かない人の子育て術』

タイトル見た瞬間に飛びついた!

が、読んでいくうちに、むむむ? もともとがwebサイトでの連載だったということもあって、いわゆる“新書”っぽい内容ではなくて、3人の娘の育児エッセイ@ドイツがつらつらと(ほんとにつらつら)。わーなんだよー。しかも、3人の娘がすでにハタチ近くときたもんだ。そりゃそれも「子育て」の範疇だけどさー。個人的にはタイトルにある〈母親に向かない人〉という部分の具体的な話が読みたかったんだけどなー。

というわけで、想像してたのとは違ったけど、まあドイツの学校事情とか垣間見られるので、つまらないものではありません。自ら認めているように、確かにかなり大雑把な育児(失礼)なんだけど、子どもへの愛は多分にあふれているし、ただ単にだらしないのではなく、「子どもの好きなようにさせるのは一見無責任なようだが、何かあった際に“引き受ける”親の覚悟あってのもの」などといった彼女なりの信念や考えがあってのこと(その考えには大いに共感した)。時折この本を思い出すこともありそう。

しかし、この本を子ども抱えて書店のレジに持っていくときは恥ずかしかったなあ〜、さすがに。

メモ:「いい子」は親の主観、「幸せな子」は子どもの主観。