『横森式おしゃれマタニティ』

横森式おしゃれマタニティ (文春文庫PLUS)

横森式おしゃれマタニティ (文春文庫PLUS)

エッセイスト・横森理香による妊娠エッセイ。間違いなく“セレブ産”ジャンルにカテゴライズされる1冊。

日記形式で妊娠中の日々を綴ってあります。子宮筋腫を抱えながら、あえて切除せずに妊娠継続。しかも高齢出産とリスキーな要素満載ながらタフに乗り越えてます。

妊娠というのはザ・フィジカルなイベントなので、往々にしてオーガニック方面に傾倒する人が多く、横森理香もそのひとり(ていうか、子宮筋腫が発覚した時点で、既にこの人はかなりそっちに染まってるんだけど→『愛しの筋腫ちゃん (be文庫)』に詳しい)。私自身はぜんぜんそんなことはなかったので、この本はあんまり参考にしてないんだけど、玄米食とか有機野菜とか無農薬野菜とか、そういうのに興味ある人にはお役立ち情報も載ってます。あと、都内のオサレベビー服ショップとか。

この本ではじめて「イマージョナリー」というのを知ったのですが、要は理想の出産に向けてのイメトレ教室のようなもの。スピリチュアルもちょっぴり入ってますね。そういうの好きな人も読むといいと思う。

横森さん、妊娠中の体重増加に四苦八苦してるのだけど、そりゃあれだけ都内の有名レストランで食事してれば……とツッコミたくなるところままあり(笑)。でもほんとにおいしそうなものばかり召し上がっておられるので、食事制限中の妊婦さんには毒かもしれません。ある意味グルメガイド、あるいは「産んだら食ってやるぞ!」リストの参考書。産後編育児編も出ています。

ちなみに、カリスマバースコーディネーター・大葉ナナコさんは本書でも登場。