パワフルな水原さんに圧倒される ―ママさんバレー―

カメ日録(筆者の日々のあれこれ)

私はずっと草バレーをやってきたのですが、昨年1年間練習ができませんでした。
ボールが恋しくなっていたところに、友人が声をかけてくれて、都下某市のママさんバレーの練習に参加させていただくことになりました。

が…。

これが、なまりきった体で参加するのは冗談抜きで申し訳ない、ハイレベル、ハイテンションの高校生の部活のような練習で、もうアップのパスから
…い、いかん。ついていかれん…と、冷や汗が流れる有様。

そしてそして、少し後からいらしたのが、こちらのチームのコーチ、
モスクワ五輪全日本女子チームのライトエースだった水原さん登場!
レフティエースとしては、歴代最高のプレーヤーだと思います。
3人の男の子のお母さんでありながら、ママさんバレーの巡回コーチをされていて、10チーム以上指南してらっしゅるとのこと。その上に、最近は春高バレーのキャラバンコーチもされたり…。
テレビでご覧になったことのある方はおわかりでしょうが、今だにすごいプレーを見せてくださいます。

“…ぅわ…本物の水原さんが…“と、とても騒げる雰囲気ではない緊張感溢れる練習の中、心の中でつぶやく私。

いやもう、レシーブをつける姿、打つ構えからして物が違うんですもの。ミートが違うんですもの。
か、カッコいい………。
一緒に参加した友人と共に、目がハートマークになる私。

乱打中、一本だけ、トスアップからツーアタックを見せてくれたんですが、すんごいドライブボールがコーナーに突き刺さりました。中村俊輔フリーキックのゴールみたいに曲がっていくんですよ。手で打ってるのに…。
思わず、みんな、「おお〜っ!」と拍手。

そして、叱る。不合理なプレーをした瞬間に、カミナリが落ちる。はじっこにいても見逃してくれません。友人は後で、「1本たりとも気の抜けない練習って高校以来…」と言っておりました。

たぶん、10何チームも高校生も、全てこのテンションでコーチしてらっしゃるんです。その気力が超人的です。

某全国大会常連高校などで鍛え込んだ友人達は、フリスビー犬のように、ボールが二つ飛び交うようなレシーブ練習を嬉々としてこなしていましたが(当人達は嬉しいわけではなくて習性だと言い張るけど、旗からは喜んでいるようにしか見えない)、猛練習経験の無い私はもう、足引っ張りまくっておりました。

次はもう少しなんとかせねば…と、運動モードのギアチェンジを心したのでありました。