一人暮らしのアキレス腱断裂 ―入院―

カメ日録(筆者の日々のあれこれ)

一人暮らしでの片足ギプス生活。いろいろと不便です(笑)。友達も心配してくれます。が、皆仕事のある身。そうそうお願いごともできませんよね。でも、いろいろなものを利用して、今のところ何とか暮らせております。
もっと良いものがあるかもしれませんけれど、少しでも同じような状況の方のご参考になるよう、記しておきます。

●車椅子を借りる
合わない松葉杖に四苦八苦していた私。検査の前日に急に思いつき、レンタル車椅子を借りることにしました。24時間受け付けという「移動サポート」さんをネットで選び、留守電に伝言。
http://www.ido-support.com/
夜、先方から連絡電話が入ったので説明を聞き、自分でこぐ自走式車椅子(電動式は大変重いし操縦経験が必要)を、次の日(検査の日)夜着で送ってもらえました。

料金は一日単位の計算。とりあえずの日程でお借りし、早く返却してもOK。代金の払い込みは返却から一週間以内ということで、どういう使い方になるか皆目見当がつかない私には、とても助かるシステムでした。
到着した車椅子は、宅配の方に箱から出してもらいました。とても軽くて、片手で座席を持ち上げると幅が半分になり、玄関に納まりました。

ただ、入院日までに車椅子に乗る練習ができず、その点がすごーく不安…。

●家〜最寄駅
徒歩10分ほどですが、慣れない乗り物で行くにはちょっと苦労する距離。かといって、タクシーでは近距離なので、流しのタクシーにすんなり車椅子ごと運んでもらえるかどうか…。

入院当日の朝、だんだん不安になって、またまた突然思いついたのが介護タクシー
しかし、思いついた時間は朝8時前。しかも家を出るまで1時間半しかないというというドロ縄状態。
それでも、またまた緊急ネットサーチで見つけた業者に、ダメもと電話。1箇所目。やはり予約が必要でアウト。
が、あきらめずにもう一度サーチして、家からかなり近い場所の個人のタクシーに電話。事情を話して相談。
家から病院はかなりの距離なので、先方は次の予定に差し支えるし、当方はお金と時間がかかる。でも、最寄駅までなら、1000円の介護費用と距離分で行ってくれるとのこと。車は道が混むのが不安だけど短距離だと失礼かなと思い、まず病院までを聞いたのですが、むしろ希望通りに運んでもらえることになりました。

運転手さんは、玄関先まで来て車椅子に座った私を押してタクシーまで運んでくれて、タクシーはバンの後ろがリフトになっていて車椅子のまま乗れるもの。駅似着くとエレベーター口のそばまでまた押してくれて、大変助かりました。
早朝の緊急で近距離だったのに、快く引き受けてもらえてありがたかったです。距離の金額は、迎え分は入らず、家から駅まで分だけでした。

●最寄駅〜病院の駅
友人が「電車は頼めば車椅子を駅員さんが乗降させてくれるはず」と教えてくれたので、入院前日に最寄り駅に電話して確認。乗り降りとも係りの人が手伝ってくれると聞き、安心。乗降駅のエレベーター乗り場もネットでチェック。両方の駅にエレベーターがあったのは幸いでした。

当日は、まず地上から電車の改札口までエレベーターで降りると、目ざとく見つけた駅員さんがすぐに寄ってきてくれました。行き先駅をいうと、ホームから電車に板を渡し乗せてくれます。降車駅でも駅員さんが待機していて同じように降ろし、エレベーターまで押してくれました。
別の日の乗車駅の駅員さんは特に慣れている方だったようで、降車駅のエレベーター位置を知っていて(結構離れている)、その近くの車両で乗り降りできるようにしてくれました。ラッシュ時等混雑する時間や路線は、もう少し大変かもしれません。

●病院の駅〜病院
タクシーにしようとしたら、駅前を掃除していたおじさんが、「大丈夫?どこ行くの?…病院ならどうせ掃除しにいく道だから」と途中まで押してくれ、途中からは今度は散歩中のおばさんが、「いいのいいの。暇なんだから」と言って病院まで…。感謝。

※その後も、数え切れないくらいたくさんの道行く人達が、段差やらスロープやらで、手をかしてくださいました。「私も大ケガしたから大変なのわかるから。頑張ればきっと治るからね」と励ましながら押してくれたお母さんとか…助けてくれた方々、みんな優しい…。