5月30日(金)世界のアラカワの巻

荒川修作先生のトークショー「住宅をつくる=生命をつくる」を拝聴するために、東京堂書店神保町店へ。世界のアラカワは素足に革靴。石田純一的センスを侮っていた自分の不明を恥じる。
世界のアラカワ語録
・ぼくは今、世界の生命学の最先端に立ってるんだ、いいか、わかるか。
・ぼくたちの理想的な町が出来上がったら、人と人が別れる時に「じゃあ、2億年後に会いましょう」ってことになるんだ。いいか、冗談じゃないんだ。死ななくなっちゃうんだぞ。
・人間は本来はプリミティヴな生き物なんだよ。でも、今じゃそこらのハチやトカゲのほうがよほど感覚のことを理解してるんだよ。いいか、わかるか。人は何千何百とある感覚をまるで使ってないんだ。
・人間が不自由なのは3歳くらいの頃からフレームに入れられちゃうからなんだよ。秩序を求めるためにすべての人間から感覚をスポイルしていったのが、この300年間だったんだ。いいか、人間を内在化させる300年だ。
・こないだ電通の偉い連中が会いたいって言うから会ってやったんだ。そしたら、その中でなかなか頭のいいヤツがいたから「今何が一番困ってる」と訊いたら、「自殺です」っていうんだな。いいか、言ってやったよ。そんなのオレに中央線の線路と駅を全部任せてくれたらすぐに解消してやるって。線路と駅の上に理想的な町を創るんだよ。いいか、21世紀の健康と長寿の産業を興すんだ。いいか、オレに金があれば、明日にだってそういうことができるんだよ、わかるか。
・(三鷹に創った天命反転住宅について)キッチンから便所に行くまでの間に、いいか、キミたちは3、4度倒れちゃうんだぞ。
・免疫力は記憶を創る
・いいか、新しいことや革命的なことをやろうとすると、必ず誰かに叱られるんだよ。でも「クソくらえ!」って言ってやるんだよ。
・携帯やネットなんてろくなもんじゃない。だって、そうだろ。わかるか、キミたち一人一人が電話線なんだよ。いいか、キミたち一人一人が道なんだよ。そういう共生の感覚をみんなぶった斬ってしまったんだ。
・ぼくの言ってることは漫才に聞こえるか? だとしたらお前のほうが漫才なんだよ。
・(質問者が東大の学生だと名乗ると)あの大学はまだあるのか。あんな大学はなくなっちゃえばいいんだよ。コロンビア大学建築学科に呼ばれて講演したんだけどな、いいか、「おまえら死んじゃえ」って言ったら教授たちが怒っちゃって、警備員に外に出されちゃったんだよ。コロンビア大学がだぜ。あんな連中は、みんなバカだな。
・ぼくは男に見えるだろ? でも、ぼくは今日女なんだよ。ウソだと思ったら触ってみろよ。
・こないだ茂木ってやつに言ってやったんだよ。「お前、脳がいくつあるか知ってるのか?」そしたらヤツ困っちゃってさ。「何十年も脳の勉強をしてて、そんなことも分からないのかよ」って言ったら「そういうことを訊かれたことがありません」だって。(笑いながら間をおいて)「お前はバカだ、脳が足りない」
・わたしはother、他人なんだよ。だから他人を殴ったり殺したりするのは自分を殴ったり殺したりすることなんだよ。
・政治家なんてみんな殺しちゃえ、バンクなんかみんな打ち壊しちゃえ。
・明日にでも銀行襲っちゃうか。
・(天命反転住宅にお風呂がないわけを訊かれて)ぼくは作りたかったんだよ。お水が抱いてくれるお風呂。いいか、出ていこうとするとお水が「いかないで」ってまとわりつくようなお風呂だぜ。で、TOTOの偉いヤツにそういうのを作ってくれって言ったら「無理だ」って言うんだ。だったらってんで、多少は身体を使うシャワーに変えたんだよ。
至言の数々。