書評王の島twitter

  • 15:25  4/10(土)今期の書評講座、第一回です。タイピングが遅いので、アレですが、ちょっとだけ実況してみようと思います。今回の課題図書は、『桐島、部活やめるってよ』『ボヴァリー夫人』、テーマは「ろくでなし」です。
  • 15:33  講座の前に点数表が配られます。個人の持ち点は50点、最高10点までで、点数を割りふっていきます。今回の提出数は28本。
  • 15:33  課題原稿は無記名で提出するので、誰が書いたものかはわかりません
  • 15:39  豊崎:今回のゲストは円堂さんです。ミステリの評論家で、去年、推理作家協会賞も受賞なさいました。音楽にもつよい方です。
  • 15:40  円堂:今回、ざっと読んでみて、一見『桐島』のほうが書きやすそうなんだけど、実は難しい。
  • 15:42  円堂:自分の若いころのことを書いたりする人が多い。すでに話題になっていることもあって、既視感のある書評も多くなる。
  • 15:43  豊崎:今回、円堂さんの点数の付け方は
  • 15:44  円堂:印象に残らないものが多かったので、多少あらがあっても、印象に残ったものに2点にしました。
  • 15:46  豊崎:円堂さんの点数が比較的高かったものからやっていきます。
  • 15:47  円堂:『ボヴァリー夫人』の場合、古典として評価しているのか、いまの本として評価しているのか。距離感をみる。
  • 15:49  豊崎:1番を読んで考えさせられたのは、書評における正しさって難しいなって。誤読はあっても読みたくさせる。
  • 15:50  豊崎:2番は『桐島』。しめ文句が決まっている。
  • 15:51  円堂:2番は引用が長い。あと自分語りがあるのが…僕が音楽誌で書いているせいかもしれない。
  • 15:52  円堂:「ロッキングオン」の読者投稿欄にのりそうな文章
  • 15:57  豊崎:円堂さんが2点をつけた6番いきましょうか。
  • 15:58  円堂:言葉の使い方(アンソロジーとか)は間違っているんだけど、努力は見られる。言葉の選び方の質感をある程度一定にしたほうがいい。
  • 15:59  豊崎:想定媒体が「クロワッサン」なんですよね。もしかしたら新規の方かもしれないけれど、「クロワッサン」でこれを紹介したいという根拠が見られない。でも読みやすかったですよ。
  • 16:00  ※ちなみに6番は『桐島』で書いています。
  • 16:01  豊崎:お笑いにふれるのはいいけど、もうちょっと説得力がほしい。
  • 16:02  豊崎:8番。これは『桐島』。私が2点つけました。「R25」という媒体にあっている。文体もいかにも。
  • 16:03  円堂:「R25」で新入社員にからめるんだったら、もっと…ちょっと中途半端。
  • 16:03  豊崎:もっとこういう上司いるよねとかふくらませるとよかったかも。
  • 16:04  受講生:爽やかさがよかった。うまく読者と近づけていて気持ちがいい。
  • 16:05  円堂:9番桐島。表現での工夫が。「千の風」とかw ただ後半レトリックで引っ張りすぎ。作品全体のイメージがぼやける。
  • 16:07  豊崎:私も同じです。みんなと同じように書かないという点は1点加点しました。すごく頑張ってると思う、粘り腰に心意気を感じます。
  • 16:07  ※桐島と「霧」をかけて、その表現で引っ張っている。
  • 16:08  受講生:「猿山」のたとえ、桐島の不在にちゃんとふれていたところがよかった。
  • 16:09  円堂:12番、桐島。これは若い人じゃなくて大人の立場で書いている。この距離で書くというのを通しているのがよかった。
  • 16:18  16番はふたりとも高い。「ろくでなし」の三冊書評。まず選書がいい。50代のひとが自分でミニコミ作ってさ、会社で配ってるみたいな設定w 文章のなかから人物像が浮かび上がる。
  • 16:19  円堂:音楽的で構成がちゃんとしてる。それぞれの段らくが決まってて、全部古典なんだけど読みやすい。すごい筆力がある。
  • 16:21  豊崎:文章はらくに流されちゃダメ。意識して書かないと、人に面白いと思ってもらえる文章は書けない。16番はキャラクターも文体も意識している。
  • 16:23  豊崎:18番も3冊書評。美人過ぎる弁護士のコラムという設定でなりきっている。うちの講座はだれかになりきって書くというのもありです。これは選書が悪くない。『グランドフィナーレ』を入れてるのがよかったですね。
  • 16:25  円堂:設定が難しいからハードルがあがる。どうしても設定をやりきれていないところが目に付いてしまう。相談という設定なのに、ただのオススメ本紹介になっているところが…
  • 16:26  受講生:ろくでなしについて最後の最後で出てくるのがうまいと思った。
  • 16:29  円堂:19番、桐島。この講座の人は筆力があるから、作品の感想だけで書いている人が多くてあまりほかの情報を持ってくる人がいない。この人はそこを持ってきているのがちょっと新鮮だった。ただどこが現代的かもっと説明できていればよかった
  • 16:30  円堂:20番、桐島。しめが微妙に意地悪なのがよかった。
  • 16:31  豊崎:「白いキャンバスで…」のところが、よくわからなかった。とびだせ青春! みたいなw
  • 16:32  円堂:21番、桐島。短い文章でスパッといってるところがよかった。
  • 16:33  豊崎:徹底して自分の若いころと比較している。それで結局、時代は変わっても17歳は同じというところを書いている。エッセイ書評だから、もうちょっと文章自体に魅力があるとよかった。
  • 16:36  豊崎:22番、ふたりとも高いですね。「本屋ねぇ」という、うちの講座のひとが続けているシリーズです。これは本物じゃなくて偽物ですw これは月が二つある世界のほうのゴールデン街にいる本屋ねぇなので、本物よりまともw つまみとのからめかたもうまいです。※桐島評
  • 16:38  円堂:本屋ねぇ続いてるのかなと思っていたので、期待にこたえてくれたw するどい批評がある。リアルじゃないといっておきながら、でも気付かないふりをしているのよとか、人生の達人っぽい
  • 16:41  豊崎:23番、3冊書評。三冊書評は難しいので一点加点しています。テーマに合っている。ろくでなしの意志は藁よりも弱いって書いてあったところが気になった。藁って弱い? もっと弱いものがあるとおもった。
  • 16:43  円堂:僕的にはいい意味でも悪い意味でもひっかかるところがなかった。選書にろくでなし感が少ないというか。
  • 16:48  豊崎:25番、ボヴァリー夫人。私は『ボヴァリー夫人』のなかでは一番高い評価をつけました。フローベールはこの小説ですごい実験をしているんですよ。そこを指摘して、あとは描写のすごさを「読み」として書いている。
  • 16:49  円堂:すごく丁寧に書かれていると思いましたけど、いまボヴァリー夫人写実主義文学として出すのはありなんですか?
  • 16:50  豊崎:確かに、私もそこはひっかかりました。いい指摘だと思います。文芸誌だと「えっ?」と思われるかもしれませんね。
  • 16:52  円堂:27番、ボヴァリー夫人。バランスいい。「だめんずうぉーかー」を出しているあたり、気を配っている。
  • 16:53  受講生:「ゴリオ爺さん」とかほかの作品を出しているのがおもしろかった。引用がうまい。
  • 16:54  豊崎:28番、桐島。「青春小説である」という言い切り、シンプルじゃないですか。まったくもってそうだろうw
  • 16:55  豊崎:階級に触れているところ、文章は硬いけど、ここに触れている人はほかにいなかった。
  • 16:56  円堂:暇は人間を変えるというところはアンダーラインひきましたね。
  • 16:58  豊崎:ほんとだよねー、ツイッターとか見てると、ほんとにそう思うw
  • 16:59  豊崎:10番は桐島の唯一の批判評。
  • 17:01  円堂:平成生まれっぽいの文章と批判してるんだけど、「平成生まれ」という表現が複数出てくる。批判の言葉が自分自身にかえってくるような書き方。
  • 17:02  豊崎:意地悪さがちょっと中途半端なんだよね。
  • 17:09  豊崎:11番は三冊書評なんだけど、テーマへの沿い方がゆるい。面白そうな本をとりあげてるんだけど。
  • 17:12  来月の課題図書は『ピストルズ』(阿部和重講談社)、『リアル・シンデレラ』(姫野カオルコ、光文社)、『坊っちゃん』(夏目漱石、版自由)、テーマ「人見知り」。
  • 17:13  書評王は、16番の3冊書評でした!
  • 19:41  補足:テーマ書評はテーマに合わせて制限字数(1600字以内)で3冊の本を紹介します。
  • 19:43  補足:この発言者はトヨザキ社長です。 http://twitter.com/bookreviewking/status/11926334171

Powered by twtr2src