『プロジェクト・グリズリー』(96/加)
- アーティスト: アン・ボーン,ケン・メイヤ
- 出版社/メーカー: アルバトロス
- 発売日: 2006/09/02
- メディア: DVD
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「どうしたら死なずにクマに襲われることが出来るか?」という野望を抱いたカナダ人中年オヤヂの報われない愛の軌跡を追ったドキュメンタリー。本人だけはそりゃもう大真面目。
若い時に山でグリズリーに襲われそうになり、もうダメだ!と思った瞬間、クマは笑顔で去って行ったらしい(あくまで本人談)。それ以来、「(ちゃんと)クマに襲われたい!でも死にたくない!でも襲われたい!」という特殊な葛藤を抱き続け、遂に「対クマ専用パワードスーツ」を作成するに至ったという。
そしてこのパワードスーツ、ほとんどアメフトのガードだけの試作品に始まり、映画撮影当時はとうとう第6号目(通称マーク6号)となっている。改良に改良を重ね、チタンに鎖帷子にエアバッグ…と、本人曰く製作総経費150万ドル!!!…って言うんだけど、どう見ても145万ドルぐらいは医療費と保険じゃ? 経営している屑鉄屋の売り上げを注ぎ込み、奥さんと子供は呆れているらしい。<当たり前だろ!
一番の見所は実験である。
「グリズリーの手を振り下ろす力は○○メートルの高さからXXキロの丸太を落とす力と同じだ!」
「グリズリーが身体でぶち当ってくる力は○○トンはある!」
「グリズリーの鉤爪の威力はXXぐらいだ!」
などなど、グリズリー愛に満ち溢れたオッサンの研究は果てしない。そこでパワードスーツを着用し、実戦に備えて数々の実験を試みる!
・ 高所から丸太を直撃!
・ 爆走するトラックに体当たり!
・ アーチェリー、射撃のプロによる実弾射撃!
・ 火炎放射器による耐火訓練!
<グリズリーは火噴かねーだろ!!!
他にも、「クマと同じ行動を取るのが一番」と夜更けにゴミ捨て場を徘徊したりと、地味な作業もいとわない。だがしかしとうとう本番の対決の時が迫る!山のキャンプ場で人が襲われたのだ!<このニュースを聞いた時のオッサンは大変悔しそうであった
冬眠に入ったらもう会えない!!ということで急遽対策チームを招集し、雪深い山へ入り込んでいった一行。
そして雪山でも抜かりなく実験は続く。しかし思ったよりも立地条件が悪く、重すぎてぬかるみに足を取られて全く動けなかったり、岩場ではまっすぐ立てずに転んでしまうのだ!それでもオッサンはめげず、冬のカナダの山の中、ランニングとステテコ一丁で得意のカンフーポーズをきめるのであった。
山篭りも数日。待てど暮らせどグリズリーは来ず。私の予想ではこのオッサンの過剰な片思いオーラが発散し、クマまで届いてびびらせたんじゃないかと思う。そりゃ怖かろうとも。
結局今回は見送ることにした。スーツは重いんで運べないため、行きと同じくヘリコプターで移動してもらうので、頂上に置いたまま一同は山を下り始める…、ところが!何の運命のいたずらか、とうとうグリズリーが現れたのである!!!正に千載一遇のチャンス!!!!!
でもスーツは無い
ここまでお膳立てしたにもかかわらず、遠巻きに指をくわえて見てるだけのオッサン。ていうか、又無事なのかアンタは!!!
果たして彼の報われない想いはいつ成就するのであろうか。
<クマのためにも報われることがあってはならないと力強く思う私
完
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- 02:32 RT @toyozakishatyou: 春先にそういうこと言うと茶木則雄になっちゃうYO! RT @kiichiro 間違いないね。オッズ2:3くらいで。少なくともオレの一票はもう決まった RT @nzm: TLでジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』が大 ...
- 02:33 RT @toyozakishatyou: 光文社の今はないPR誌「本が好き!」で2008年から09年に連載していた「ガター&スタンプ屋ですが、それがなにか?」の原稿に加筆訂正入れたデータを、ようやく編集者に送った。しかし、ほんとに4月に出せるのかなあ。
- 02:36 柴崎友香さんが公式サイトで、Twitter文学賞について、コメントをしてくださっています。ありがとうございます! http://news.shiba-to.com/?eid=113 #jtb1
- 02:40 RT @auto_mutton: 『オリーヴ・キタリッジの生活』読了。こりゃあ何とも立派な作品。図書館で借りて読んだんだけど、本屋で買って十年後二十年後三十年後に読みなおしてみたい。去年読んでたらtwitter文学賞に応募したのになぁ。
- 02:42 RT @kimaya3104: ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』岸本佐知子 訳 は読んだのだけど、買いました。ツイッター文学賞海外でトップだったやつ。『階段の男』と『2003年のメイク・ラブ』が個人的にすごく好きです。あと3回ずつ読んだら人に貸そう。
- 02:42 RT @kimaya3104: 昨日はツイッター文学賞で上位だった盛田隆二『二人静』を読んで色々考えて(介護とかDVとか人生…)呆然としたまま寝て、眠れなかった…(-o-;)ただでさえ花粉の季節は人のいびきで不眠症。でも洗濯は午前中にしたいよ。
- 02:42 RT @product1954: あ、トートバッグは @taikichiro さん製作ですか。遅ればせながら、ぼくもお礼を。ありがとうございました!RT @karyobinga いただいたツイッター文学賞のトロフィーとトートバッグはそれぞれ @dillo_dilloさんと ...
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- 13:04 RT @Tetsuya_Hara: 書評王の島(@bookreviewking)で企画された『第1回「Twitter文学賞 ツイートで選ぶ2010年ホントに面白かった小説」』の結果ですが、とても内容の濃い結果が出ていると思いました。 http://goo.gl/e0WA3
- 13:04 RT @sankaku_queer: このラインナップからも、運営者、出版社、読者が互いを尊敬した上で成り立っている賞なのだなあ、と感じました。次のTwitter文学賞を楽しみにしつつ、頂いた本をじっくり堪能したいと思います。 #tb1del
- 13:04 RT @sankaku_queer: Twitter文学賞賞品→『星座から見た地球(福永信)』『アナザー・ワールド(よしもとばなな)』『妻の超然(絲山秋子)』『終電車ならとっくに行ってしまった(フジモトマサル)』『遠い足の話(いしいじんじ)』『トモスイ(高樹のぶ子)』『乙 ...
- 13:05 RT @toyozakishatyou: Twitter文学賞の裏方をしてくれてるメンバーから、ハッシュタグを作って、「自分が読んだ××って新刊はこんな風に面白かった」みたいに情報を交換しあえる場を作ったらどうかと提案されている。
- 13:05 RT @toyozakishatyou: Twitter文学賞は「賞」というより「ブックガイド」として役立てばいいと思って始めたので、新刊情報が共有できる場があったら、たしかに良いのかもしれないなあ。ただし、そのハッシュタグでは版元や著者自身による「宣伝」があっちゃヤ。
- 13:05 RT @toyozakishatyou: なるほど。たしかに、そのおそれはありますねー。でも、そこまでは管理できないし、他人のツイートを管理したくないし。やっぱり、やめたほうがいいのかなあ。 RT @miyugreen 面白そうな企画。しかし、ネタバレには遭遇したくない。
- 13:05 RT @toyozakishatyou: そうなっちゃうでしょうね。でも、それはもう仕方ないのではないかと。 RT @ohyeah1101 同感ですがタグをはずしてのRTは避けられないように思います。 RT @toyozakishatyou: //ただし、そのハッシュタグ ...
- 13:05 RT @toyozakishatyou: 今、Twitter文学賞を手伝ってくれてる石井千湖さんとチャットで相談して、小説好きが新刊情報を交換できる場としてのハッシュタグを作る方向で話をまとめました。来週くらいに何とかしたいです。ではではー。
- 13:06 RT @ppcat1982: 横浜では桜木町駅前のコレットマーレに入っている紀伊國屋の書店員さんがtwitter文学賞のPOPをつけて『二人静』ほか『寝ても覚めても』まで応援していますよ〜♪ RT @product1954 感謝!RT @milyfuji 盛田隆二著「二人 ...
- 13:06 RT @milyfuji: 盛田隆二著「二人静」ツイッター文学賞1位で知った作品。場面寡黙症の娘と二人で別れたDV夫に怯えながら介護施設で働く女性と過去の女性との交際の傷を引きずっている認知症の父親の介護に不安を抱く独身男性が出会い、交流を深めていく過程をとても丁寧に描いてる。
- 13:08 RT @beterunoniwa: @toyozakishatyou 毎月末とか、3ヶ月ごととか、区切りの中で自分の一番オススメの本をツイートできると良い?例「今月一番おもしろかったのは〇〇。理由は・・」@toyozakishatyou Twitter文学賞の裏方をしてく ...
- 13:09 RT @lllllll2: なんだっけか。。twitter文学賞みたいなので上位のを読んでるけど、当たり多くてうれしい(^ω^)
- 19:48 RT @toyozakishatyou: エッセイ集『猫の散歩道』刊行記念トークイベント(保坂和志×豊崎由美)が、3月10日(木)19時からあります。保坂さん、すっごく面白い方なので、ぜひ! http://bit.ly/h1sGfs
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- 09:08 RT @toyozakishatyou: 8888! RT @product1954 『二人静』( http://bit.ly/fKX8mp )で第一回twitter文学賞を頂きましたが、先程トロフィーが届きました。豊崎さん初めスタッフの皆さん感謝です! // http: ...
- 09:08 RT @toyozakishatyou: 今朝、超超超超嬉しい連絡が某出版社からあった。いくつかのハードルがクリアされて、ガイブン好きの皆さんに良い報告ができる日が待ち遠しい。このプロジェクトが実現したら、第2回Twitter文学賞海外部門の上位ランクイン間違いなしなんじ ...
- 16:07 RT @toyozakishatyou: 保坂和志『猫の散歩道』(中央公論新社)の刊行記念トークイベントが3月10日(金)、青山ブックセンターで開催されます。不肖トヨザキが聞き手になりまする。 http://bit.ly/34wtM3 本日2月25日より受付開始です。
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- 19:48 RT @Hayakawashobo: 26日開催!「テレフォンショッキング」方式でゲストをお招きし、素敵な本屋さんを転々として海外文学について語り合う流浪のイベント「豊崎由美アワー 読んでいいとも!ガイブンの輪」vol. 13 今回のゲストは片岡義男さん!残席わずかですー ...
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- 18:21 RT @karyobinga: RT @harkov 一緒に行った友人はものすごいファンで、帰り道はふたりできゃーきゃー興奮しっぱなしでした。あと、直接話したとき、おもわずツイッター文学賞の話をしたら、「知ってるわー」と言って喜んでました。>ミランダ・ジュライ
- 18:22 RT @asknkn: 「俺俺」(星野 智幸):きっかけは、Twitterでフォローしている書評家の豊崎社長のブログに載っている「第1回Twitter文学賞」の試みを知ったから…ドッペルゲンガーの無限増殖というアイディア…ブログ更新 http://t.co/xOIIamW
- 18:22 RT @otsucurryrice: 第1回Twitter文学賞投票結果(国内) http://bit.ly/hkkEVe すっごい面白いもの見つけちゃった。図書館行かなくなって文庫本しか読んでないから全然わかんないって説は、認める…。
- 18:23 RT @yagiyasuo: Twitter文学賞を取った「盛田隆二/二人静」がいい。ズーッと最初から退屈しない優れた作品。リアリズム文学が必要かも…今は…。 RT @allisdream 文藝春秋で芥川賞、まずは女性の方の作品を。残念ながら最初から最後までひとつもグッと ...
- 18:24 RT @LetsgoEtsuko: 第1回Twitter文学賞で海外篇1位に輝いたというミランダ・ジュライ『No One Belongs Here More Than You』(邦題:いちばんここに似合う人)。Amazonでポチってみた〜
- 18:24 RT @takagiy: Twitter文学賞について豊崎由美さんがラジオで語っていた。 http://www.tbs.co.jp/radio/dc/20110217.html
- 18:25 RT @yagiyasuo: @kokoKOMINE そう、公子さん、盛田隆二の「二人静」を読んだらいい。僕も今、読んでる途中だけど、なかなかリアルに介護問題とかシンクロする内容。Twitter文学賞受賞。村上春樹よりも全然面白い。
- 18:27 RT @mitsuki0910: 『サラの鍵』はツイッター文学賞でランクインした時に紹介されているのを聞き、読み落としていたので早速読んだ。ツイッター文学賞は総投票数があまり多くないかもしれないけれど、個人的にはものすごく信頼のおけるリスト。「沢山売れた本」より、「本を愛 ...
- 18:35 RT @middymiddle: 中公文庫からレナ・ゲリッセン『レナの約束』がそろそろ書店に並ぶ頃です。15年前に翻訳したものが文庫化になりました。こういう幸せなことがあるんだもの、翻訳はやめられません。というか、ひとえにレナの作品の力だと思います。
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