久々のウチスタ ―コバヒロ VS ダル 青い炎赤い炎―

ウチスタ(お家がスタジアム、部屋観戦でドキドキする)

アキレス腱断裂という、思わぬ不覚をとってしまったGWからこっち、家(うち)スタジアムできずにいましたが、水曜日、久々にネット観戦。

足を傷めたりして未だ勝ち星のないマリーンズ・コバヒロ(小林宏之投手)と、前の登板で初黒星のついたファイターズ・ダルビッシュの対戦。
パが誇る、イケメンエース対決です。
結果はファイターズのサヨナラ勝ちでしたが、勝敗は投手が変わってからついたもの。この日の白眉は、やはり、先発二投手の意地の投げ合いでした。

調子のいいときと悪いときの差が少々激しいコバヒロ。この日は絶好調時の彼に戻ったよう。1失点も、守備が少し乱れた不運。
追い込んでは、素晴らしい切れ味の変化球が落ち、かと思えば、待っていても打てないほどストレートも走る。モデル並みの足長スタイルと、ちょっと眠たげなホスト顔(?)の彼が、クールな表情で打者を切って捨てる姿ってば、むっちゃカッコいい。
こういうときの彼は、もう、点取られる感じがしません。クールに見えて、すごい気合が背中に漂ってるんです。ランナーが2塁や3塁にいても、「勝つのはオレだぜ」っていう気迫がスタンドまで伝わってきます。クールな彼がピンチを切り抜けて吠えるときは、青い炎のカッコよさ。痺れますよー。

相手投手が、この気迫を受け止められる器だと(逆に言えば、この気迫を引き出すような相手ってことでもあります)、これは素晴らしい投手戦になります。
ライオンズ・松坂との、こういう投手戦を、マリスタで観戦できたことがあります。ほとんど派手なヒットの出ない試合がこれほど面白いかと、感動しました。
試合は両投手が0で押さえ続け、最終回、マリーンズが1点取ってサヨナラ勝ち。スコアボードが美しかった…。

水曜日の相手、ダルは、コバヒロとの化学反応を起こすに十分な相手でした。両投手とも点を取られても、見ている人がみなCSを思い出すような緊迫したゲームとなりました。

絶好調とはいえない調子をものともせず、やはり気合で抑えていくダル。この日のダルは、コバヒロとは対照的。唇を噛み締め、髪を振り乱し、打ち取った瞬間にはガッツポーズをして吠える姿は、燃え盛る赤い炎

超個性的なイケメン同士の全力対決。これぞ、パ・リーグ野球の醍醐味。
至福のひとときでありました。

ところで、この日のダルの熱投を見て、「あれ?」と思ったんですが…。「もしや?」と思ったんですが…。
翌日の新聞ニュースに、<フォームをコントロール重視から、力強さ重視に変えた>って出てたんです。ダルの変身力について書いた記事、覚えてくださってますか?
http://d.hatena.ne.jp/bookreviewking/20080430/1209491392
やっぱり変えてきた…。球が荒れたり、点を取られたりの苦労があっても、なおかつ、より上を目指して変えてきたんですね。すごいヤツだな…。