『働くママのための定時に帰る仕事術』

働くママのための定時に帰る仕事術 (ヴィレッジブックス)

働くママのための定時に帰る仕事術 (ヴィレッジブックス)

いやー暑い。暑いって言いたくないけど、言ってしまう。暑い! 夏バテ気味で更新が滞ってしまいました。

暑くてダレてしまいそうなところに、喝を入れてくれる1冊を読みました。随分前からワーキングマザーの先輩から薦められていながら、ハウツーものが苦手なので敬遠してたのですが、その方があんまり強くほうぼうに推薦していらっしゃるので、そこまで言うのなら是非読んでみようと手に取った次第。この著者がかつて出した『定時に帰る仕事術』は日本でもベストセラーになりました。

こういうハウツーもの、しかもアメリカものって「ワオ! 今週末のホームパーティーのことすっかり忘れてたわ! メイドのステラに頼んで、要らない荷物をガレージに運んでもらわなきゃ!」みたいな、全然日本人に参考にならない話が満載だったりするので、とりわけ敬遠してました。しかし、本書ではそういう部分がほとんどなくて、ストレスなく読めます。

働くママにとって、会社での仕事と自宅での家事・育児というふたつのプロジェクトをどうやって回していくかが大きな鍵。ぜんぜん別のプロジェクトのように考えてしまいがちですが、要するに「やるべきことを滞りなく処理する」という点においてはまったく同じ。でも他の人よりも「やるべきこと」の量が多いから、効率よく回していくにはどうしたらよいかというポイントが書かれている。

いろいろなコツはあるとはいえ、まとめると「仕事をためない」(即座に処理する)、「積極的に人に頼む」(アウトソーシングなど)、「整理整頓をきちんとする」(基本中の基本)ということ。こういうと簡単ですが、なかなか実行できない。そこで実行に移すためには?というアイディアは豊富で、真似したいものもたくさん。

わたし自身、実は合理性とか効率というのをものすごく重視する性質。そのために、自分なりに見出した整理法とか処理の仕方などもあって、わりと要領よくさばくタイプだとは思うんだけど、それでも早速取り入れたアイディアも結構あります。

本書を読んで、ものすごく当たり前だったのに気づかなかったことがありました。それは家事も「仕事」なんだよなってこと。「仕事」っていうと、会社でやるアレという固定観念があって、家事と同じ次元で考えたことがなかったので、目からウロコ。家事についてもふつうにToDoListやファイリングを導入してこなしていけば、ぐっと効率も合理性もよくなるということになんで気づかなかったんだ!(私だけですか?)

家事を「仕事」っぽくこなしてみると、なんだか馬力が出てくる感じがします。育児休暇中なので、懐かしいからか?(笑) 仕事してるときのテンションって、妙に高揚してますが、あれを家事に導入するような気持ちといえばよいでしょうか。ま、これが復職したら、ひねもす高揚しっぱなしですぐにバテちゃいそうですけど。

「働くママの」と銘打ってありますが、家事にまで手が回らないひとり暮らしのひととか「働くパパ」にももちろん、オススメです。