箸休めとしての夏の思い出…

カメ日録(筆者の日々のあれこれ)

毎日毎日、雨で寒くて薄暗くて、秋晴れなんて言葉はもうすっかり忘れてしまいそう…。
お日様を拝める幸せが懐かしくなったので、暑かった夏の日を思い出してみました。

今年の夏は、ケガもあったのでおとなしい日々。
華やいだ気分にしてくれたのは、お友達のところで浴衣の反物を拝見した日。

きれいでしょう? きれいなんです。
でも、がまん!と思っていたのに…。
1枚の反物に呼ばれてしまった…。
負けてしまった…。
ステキすぎた…。
水の色の絹紅梅…。


意思がヨワイなあ。
でも、意思がヨワイのは素敵なことでもあったりします。

仕立てあがった浴衣を着て下町に行き、
お店を覗き込む猫を見て、

ビミョーな三毛なのだ…
“どぜう” なんぞをいただき、


少々、池波先生気分の日本の夏。

……。

それから少し後、
通勤の朝、車が突っ走る明治通り沿いの歩道を歩いていたら、
どこからか、びっくりするほど大きなトンボが飛んできて、
自転車を駐輪していたおじさんのズボンにスっととまりました。
ちっとも飛んでいく気配がないものだから、おじさんにお願いして、
ちょっと動かないでいてもらい、写真を撮りました。

どうしたものか、都会の真ん中に紛れ込んできてしまった、
疲れたトンボを見たときに、
なんだか、しみじみ夏の終わりを感じたのでした。