1月22日(火)曇り

A誌の原稿を書き上げ送稿。
20時、車で「ミステリチャンネル」収録場所の谷中まで。
実は3月放映分までで出演を辞めようと思っていたのだが、諸般の事情で希望はかなえられず。ミステリー読みではないわたしがミステリーを紹介する番組に出ていることへの忸怩たる思いや、共演者の大森望さん、香山二三郎さん、関口苑生さんへの申し訳ない気持ちは消えないのだけれど……。
恩田陸『いのちのパレード』(実業之日本社)読了。
昨年めでたく新装版で復刊された早川書房の「異色作家短篇集」シリーズに大きな影響を受けたという恩田陸によるオマージュ短篇集。15篇が収められている。休むことなく円環の線路の上を疾走し続ける王国の盛衰記「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで」、死者を慰藉する儀式の担い手である蝶遣いの物語「蝶遣いと春、そして夏」、シン・レイという作家の足跡をたどっている男の、数年に一度巨大なかたつむりが現れる街での体験を描いた「かたつむり注意報」が個人的にはかなり好き。

いのちのパレード

いのちのパレード