2月6日(金)おしゃべりクソ野郎月間の始まりの巻
『勝てる読書』を100冊も仕入れてくださった東京堂書店でサイン本を作った後、新宿ジュンク堂でのトークイベントへ。河出書房新社から出ている「14歳の世渡り」シリーズのイベントの一環で、著者が先生になって授業をするという“プレイ”形式のイベントなので、珍しくもパンツスーツ姿で参戦いたしましたの。
で、会場の皆さんと一緒に本の星座作りをしてみました。1冊の本を起点に、連想形式で作家名や書名をつないでいくという、わたし自身まだ閑だった若い頃にチラシの裏を使ってやってた一人遊びをみんなでやってみた次第なんですが、これが意外と面白い。
今回起点にしたのは、最近読んで面白かったバイヤールの『読んでいない本について堂々と語る方法』(筑摩書房)。ためしに昨晩自分でやってみたら、ここから村上春樹の『ノルウェイの森』やリチャード・パワーズの『囚人のジレンマ』や徳富蘆花の『不如帰』なんかにまでつながっていったんで、改めて本の星座作りは面白えと自画自賛した次第なんですが、当たり前の話、複数の人間でそれをやると、わたしの星座とはまったく違うものが出来上がっていくわけで、それがかなり楽しい体験だったんであります。
これ、書評講座のみんなとやってみたいなあ。うん、いつかやってみよう。
会場には装幀画ならびに本文カットを彫ってくれた版画イラストレーターの宇田川新聞さんも来てくれたので、サインは2人で仲良くさせていただきました。
会場にはリアル14歳の少年も来てくれて「最近、この手の14歳向けのシリーズがたくさん出てるけど、時々『〜なんだよね』とか『キミもそうじゃないのかい?』みたいな気持ち悪い文体の人がいてイヤだ。なんで、あんな書き方をするんでしょうか」という質問をもらってたじろいでしまったり、小学生の時すっごく仲がよくて毎日のように一緒に遊んでいた阿達くんと36年ぶりの再会を果たしたり、いろんな意味刺戟的な一夜だったんではありました。