一人暮らしのアキレス腱断裂 ―手術・退院(持参すればよかった品等)―

カメ日録(筆者の日々のあれこれ)


●手術
病室に案内されて寝巻きに着替え、しばらくすると点滴開始。「明日までは飲食禁止」という看護士さんの言葉を聞いてから、「しまった!朝ご飯、もっと食べておくんだった…」と後悔するも先にたたず。しかも、いつものことなんですが点滴針が容易に刺さらず(血管が細い)、散々針で探った揚げ句、肘の内側に刺し直し。ここは痛いのよ〜(××;)。
さらに抗生物質のアレルギー検査で3箇所注射。続いて前麻酔薬のこれまたかなり痛い肩への注射、とチクチクが続き、この辺からかなーりブルーな気分に…。

しばらくして麻酔医のドクターが来て、硬膜外麻酔と笑気ガス使用との説明。看護士さんによると、「アキレスでエピ使うって珍しいんですよ」。エピって硬膜外麻酔の呼び名らしい。大サービス?痛がり屋に見られたのだろうか??。

夕方4時頃、手術室へ。寝巻きははずして前をバスタオルで覆い、ベッドに伏せた姿勢で背中に硬膜外麻酔の針を刺される。これはかなりイヤでコワいのですが、イヤでコワい割になんとなく終わってしまう。以前した手術のときもそうでした。
部分麻酔のでの痛いとかコワいについてはよく知らないんですけど、しかし、足に注射なども痛そうだしなあ…。どっちもイヤだけどしょうがない…としか言えませんね(笑)。

ガス麻酔の方は、マスクが容易されてるなあと思っているうちにもう寝ていた。マスクかけられた記憶もないです。ガスだと気管挿管がなくてすむのが利点とのこと。確かに前の手術では挿管ですごく喉を痛め、咳の発作が辛かったのでした。

手術の途中2度ほど目が覚めて、ドクターと何か話しましたが、基本的に大変気持ちよく寝ておりました。オペ内容の生々しい会話を聞いているより良かったかも。

●術後
部屋に戻ると、今日は一日起き上がってはいけないとの話。そらそうだよね、と思いましたが、ここでハタ!?と気づいたのがトイレ。ドレーン(廃液管)はもちろんされていないし、ショーツだし…?と慌ててナースコールすると、差し込み容器でとの指示。う〜ん、そうかあ。T字帯を持ってきていた紙おむつだったのな? どっちもどっち…イヤだけどしょうがない…か…。

数時間は麻酔が効いていたらしく見舞いの友人とも談笑できたのに、切れてからはズッキズキ。血圧が低いのでと看護士さんが麻酔追加を渋るのを、ゴネまくって追加してもらいました(だって、せっかく“エピ”の針が背中に刺さってるんだし)。けれど、これが全然効かず…痛いし、腹ペコだしで、結局ろくに眠れなかったのでした。

翌朝はもう目の下にクマ、眉間に深いタテジワ状態。頭を起こすとクラクラ。でもご飯はしっかり食べる。差し入れのお菓子も食べる。午後2時頃までは食っちゃ寝して、体力回復に努めました。

※起きあがってトイレに自分で行くようになると、突然お腹がすごく緩くなってしまいました。麻酔やら抗生物質やら薬のせいのようです。少し下着を汚し、捨てました。人によって違うでしょうが、確か以前の手術の後もそんなことがありました。急にトイレに行きたくなるけれど、術後はさっさと動けないので大変です。下着に付けるパッドの類を準備しておけばよかったと思いました。

薬の点滴が一段落したところでTシャツと半ジャージに着替え。やっぱり寝巻きよりこっちが楽だわ〜。
食事が摂れると飲み薬の痛み止めが出たりして、段々痛さも落ち着いてきた頃、リハビリ室で足上げ運動と松葉杖の使い方の練習。ここで松葉杖を再調整してもらったら、使い勝手テキメンに向上。病院内で乗って、車椅子もかなり扱いに慣れました。

夕方、学生時代の友人二人が見舞いに来てくれた時間には、ワイワイ話せるまでに戻っていました。

●退院
手術の翌日でも退院可能でしたが、家にいてもしんどいので一日延ばして土曜に退院。救急以外は定休日のため事務も休みで、入院費の計算は翌週連絡とのこと。退院時間は夕方4時に最後の点滴をした後とのこと。昼食後に荷物をまとめると、点滴までの時間はごろごろして携帯メールを打ったり、うとうとしたり。根っからぐーたら好きなので、ヒマで困ることはないのです。
最後の点滴が終わると、体温計とテレビのリモコンと確認書類をナースステーションに返却し、ごくあっさり退院。

昨日見舞いの友人達が、車で病院に駆けつけて家まで送ってくれました。おまけに、当面の食料もどっさり買い物してきてくれて。あちこちの仲間に助けられぱなしです。感謝、感謝。

※やっぱり、全身麻酔で手術というのは、一日で退院できる程度の内容とはいえ、そう簡単にすむものではないですね。保存療法だと、こういうストレスや費用がかからない利点がありそうです。ケガをしたときショックですから、判断力が鈍りますけれど、よくドクターと相談して自分の希望に近くなる方法を選べるといいかなと思います。私は、痛かったり疲れたりしたけれど、それでも思ったよりは順調かなという感じで、手術選択でよかったという感想です。