私的不幸全記録(仮)

母校愛憎その7 私は「●●園」で学校を辞めました(2)

日々是修行の小学校生活を経て、私は同じ学校の付属中学に進学した。進路決定の時期に「あたし、中学は他のところに行きたいな…」と控えめに主張したこともあったが、見栄っ張りの母にそんなことを言っても馬耳東風であることはわかりきっていた。 中学校で…

母校愛憎その7 私は「●●園」で学校を辞めました(1)

過去6回に渡ってその独自すぎる教育方針と、数々の珍妙な校則について紹介してきた我が母校(都内某カトリック系女子校)。ここまでの連載を読んでいただいた方は(まだ、あるのかよ!)と思われるかもしれないが、もちろんまだある。校内だけでなく、放課…

母校愛憎その6 宿敵! キョウサバとの戦い

小学校の担任教師というのは通常ひとりが1クラスを担当するものだろう。しかし、過去5回の連載に渡りその珍妙ぶりを披露してきた我が母校の小学校は、1学年(全2クラス、100名、全員女子)に対して2名の学年担任がつくというシステムになっていた。もち…

母校愛憎 その5 前髪は眉毛の2センチ上

今でこそ、後ろ髪が少々ハネたままでも、湿気で髪が膨張していても、平気で外出している私だが、10代の頃はちょっとしたヘアスタイルの不具合で、その日、1日を陰鬱に過ごしていたように思う。今でも、街で見かける女子高生が茶髪に入念な〝巻き〟を入れて…

母校愛憎その4 私の「リリーマルレーン」

禁断の果実は甘い。禁じられるから甘いのか、甘いからこそ禁じられるのか――前3回の連載でお話ししたように、何を間違ったか、私が通った小学校(カトリック系女子校)には、今考えてもその根拠がよくわからない〝奇怪な規則や、現実ばなれした因習〟がたくさ…

母校愛憎その3 私は勉強ができない

私は人前で漢字を書くことが苦手だ。仕事柄、取材中などにメモを取ることがあるのだが、漢字を使おうとする瞬間、頭の中が真っ白になり、ごく簡単な常用漢字も思い出せなくなることがある。だから、私のノートにはひらがなが多く、おまけに字も汚いので、後…

母校愛憎その2 嗚呼、憧れのアリラン祭

以前、タレントの清水ミチコさんが「運動会の入場行進を見るとなぜか泣いてしまう」ということをエッセイに書いていた。確かに世の中には大人数の一糸乱れぬ動きが心の琴線に触れてしまう人がいる。その気持ち、すごくよくわかる。なぜなら、私もその一人だ…

母校愛憎その1 洗面器3杯のお風呂

私は風呂が好きだ。自宅での長風呂はもちろんのこと、仕事がひと段落した日などには、スーパー銭湯に行くのが密かな楽しみでもある。ものぐさ故に、汚い部屋でも平気で生活しているが、風呂にだけはなぜかこだわり、昔、父親の実家に泊まりに行ったときなど…

内容紹介&プロフィール

内容紹介:負け犬です。パラサイトです。アラフォーです。そういうレッテル張り社会自体が気に入りませんが、それが何か? 与えられた安全な道より、なぜか崖っぷちを選んでしまう。そんな私が如何にして今に至ったかを綴る毒出しエッセイ……の予定。毎月2回…